赤い黒豹の呑んだくれ日記

PC版&モバイル版テンプレート変更しました。(2011.11.25)
<< July 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- | - | -
<< 第124話 オセロ | main | 第126話 夏の日2009 >>

第125話 The time has come.

 その時は来たれり。

 2002年の春。イタリア製の大型バイクを新車で購入しようとする私に、当時の上司はこう言った。
「お前はオートバイと結婚するのか?」
問いかけに対し、私は満面の笑みで「はい!」と答えたものだ。

 あれから7年。思えば色々な場所に出かけた。カスタムにはずいぶんと金をかけたし、何度か転んでケガもした。友達がたくさん増え、彼らの影響を受けて草レースもかじってみた。内地に転勤が決まった時は、いろいろな場所にツーリングに行こうと漠然と考えていた。
 しかし、現実は計画通りにはいかないものだ。転勤と同時に生活はすっかり変化した。バイクに乗るどころか、触れる時間もめっきり減ってしまった。そうなると、乗れない事そのものより、維持のための最低限の整備すらできないことの方が我慢できなかった。すると、ろくに整備をしていないマシンに乗ってツーリングに出かけてみても、どこかに不安があるのだろう。いつからか、心から楽しむことができない自分に気づいた。

 「潮時」という言葉が頭をよぎった。

 どうせ乗らない、いや、乗れないのなら、マシンに金や手間をかけるのはおかしな話だ。かといって手元に置いていても、マシンがジワジワと傷んでいくのを見守る事しかできない。バイクは乗り物であって、決して置き物ではない。ならば乗りたいという人に乗ってもらった方がマシなのではないか。再び「潮時」という言葉が頭に浮かぶ。

 まぁ、生活が変わるとは、こういうことなのだろう。思えば、結婚を決意した時からずっと、降りるタイミングを探っていた。妻がバイクに無関心で「降りろ」と言わないのをいいことに、先延ばしにしていたにすぎないのだ。友人と3人でツーリングに行くことになった時、「これで最後にしよう」と心に決めた。


 バイクに乗り続ける事と結婚生活とを、うまく両立させている友人は何人もいるし、私の妻はバイクに興味がないだけで、理解がないとは決して思わない。だが、バイクは所詮一人で楽しむものだというのが私の持論である。まして家族がバイクに興味を示さない以上、私一人の趣味のために家族の生活まで圧迫する事は、私の価値観としては許させる事ではない。結婚するならばバイクから降りること。これは以前より私が自らに課していた条件だ。「行き遅れ」たのは良縁に恵まれなかったせいだが、バイクに乗り続けるためでもあった。そして私はこの夏、ついにバイクから降りた。

 降りる時に最後に行く場所も、実はずっと前から決めていた。何度もお世話になったシルヴァバード。総走行距離は約35000km。7年を共にした我が愛車は、ここで次の主を待つことになる。







 …と思ったら、預けた数日後、店のBlogにはこんな記事が。

モンスターカスタム進行中

 各部は持ち込んだノーマルパーツに戻してあるが、スイングアームのMichelinステッカーといい、細長いミラーといい…。07Rのシートカウルなんか着けちゃってカッコイイな。もしかして君は、レーサーとして余生を送るのか?まぁ、牧野社長の腕は確かだ。それも悪くない。完成したら、いつか会いに行こう。




.
バイクネタ | comments(10) | trackbacks(0)

スポンサーサイト

- | - | -

この記事に対するコメント

単車人生もつかれさぁ〜ん

誰も何も強要しないから、好きにやれば良いと思う。
乗るも自由。
降りるもまた自由。
自由、それが単車の一番の魅力だからね。

スミマセン、合羽まだ持ってたら貸してください。
hidehide | 2009/08/11 7:28 PM
今までもつかれ様でした・・・

いや〜マジで降りるとは思いませんでした。
なのでツーリングの際「これが最後のツーリングかも・・・」の言葉をスルーしてました
(;´Д`)スマソ

確かに何も手入れをせずに放置するくらいなら、手放したほうが・・・と思うときありますよね
(私の場合、D虎がそうです)
しかし私が手放さないのは、まだ独身だからどうにでもなると思ってる理由もあるのかもしれません

車とバイクでも一緒に出かけることは出来ます!
腐臭のする私で良ければ遊びに誘ってください♪
がう | 2009/08/11 8:34 PM
当日は最後の最後まで伝説成就でご苦労さまでした。
今回は降りたとしてもその内乗るかもしれないからね。
その時はご一緒しましょう。

拙者もあまり乗れて無いのと色々とガタが来てるからどうするか考えてますよ、小さいのにしようかと思ってますよ。
スペイシー | 2009/08/11 9:24 PM
>hidehideさん
勝手に降りちゃってすいません。
帰国まで待つって選択肢もあるにはあったが、
何だかんだと理由をつけて先延ばしにすると、決心が鈍っちゃいそうでさ(笑)。
カッパはまだ持ってるから、帰国時にブーツカバーとセットで進呈しよう。
レイングローブは後輩にやっちゃったからナシね。

>がうさん
これで縁が切れるとは思ってないので、何かの機会にまた遊びましょう。
といっても先日お話ししたような感じなので、妻同伴が大前提ですが。

>スペイシーさん
店までのお迎え、ありがとうござった。
ところで、がうさんが上のコメントで、D虎がどうのと言ってますよ〜。
シングル250で軽いし、オンロードタイヤだし、おあつらえ向きだと思いますが。
やはりここはひとつ、がう号を引き取(ry
赤い黒豹 | 2009/08/11 10:28 PM
あ、スミマセン、何か姑息な感じになってしまって。

実は9月の温泉の時に借りられたらなぁ〜と以前から思ってましたが、いただけるとは・・・(アザ〜ッス

こちらは一応2台2箇所体勢なので、2セット装備も必要になるので有難いです。
ブーツカバーは昨年買い忘れた一品なので特に・・・

そう言えば、今のところまだ参加予定だが、女性が一人グリフォンのヨンマン温泉ツーに参加予定だから、嫁と一緒に車で温泉1泊ツーに参加してみたら?(w

今更嫁さんが開眼しちまったりしてな(w
hidehide | 2009/08/12 7:47 PM
お久しぶりです・・・。
(お元気でしょうか?)

って、赤い黒豹さんは、アッシの事を覚えていますでしょうか?
(数年前、ウチナ〜の世富慶ロ−ソンで、お会いしていますが!)

二度とない人生、アッシは体が動かなくなるまで、二輪に乗り続ける事でしょう☆

正直、赤い黒豹さんが、二輪から降りたのは残念です・・・。(涙
(また、いつか二輪に跨る日を望んでいます♪)

PS:アッシ、ブログやってます!

宜しければ、『風張ワ−ルド』で検索してみて頂ければ、幸いです☆
風 張 | 2009/08/13 9:18 PM
>hidehideさん
ブーツカバー、かかと溶けてるけど使用に問題はないので勘弁してね(笑)。

>風 張さん
おぉ〜!お久しぶりです。
あの時はNSRにポーレンレプリカでしたよね?>世冨慶ローソン
いろいろと思うところがありまして、結局降りてしまいました。
まぁ、暫くはお休みです。

Blogを始められたのは、人づてに聞いていました。
未確認なのですが、近いうちにお邪魔しますね。
赤い黒豹 | 2009/08/14 3:26 PM
最近ネット巡回もままならなくて、Orzづてでこのこと聞きました。

そっか。

寂しくなるねえ。
確かにバイクに乗るだのレースだのって
家族を犠牲にしてるとは思います。

そこで決断できる君は偉い。

私はといえば、決断する気はさらさらありませんが(w

ただ、絶対にバイクでは死なん。
断言できるものでないことは重々承知ですが、それでも言わせて。
とにかく、これだけを気を付けて行こうと思います。

いつまでもオヤジレプリカ乗り(あえてSSでなく)でがんばります。


でも、君がまたいつかリターンする日を待ってるよ
その時はまったりツーリングでもしようね。
きっと、こちらから秋刀魚にて伺わせて頂きます。

って一年後リターンとかだったりしたら無理だが(w
| 2009/08/18 10:15 PM
あり、名前消えてた・・・

わかってるとは思うけど、さっきのは私です。
くにきち | 2009/08/18 10:17 PM
>くにきちさん
久しぶりのコメント、ありがとうございます。
引っ越してから、一緒に走る仲間が沖縄時代ほどいない…
というか、わざと増やさなかったので、
ためらう事なく「決断」できたんだと思います。
身近にあんなに楽しい仲間がいたら、相当悩んだだろうなぁ。

アレコレ言ってみますが、バイク好きは変わらないので
将来的に、何かの拍子で復帰しないとも限りません。
その時もレプリカ乗りでお願いします。
赤い黒豹 | 2009/08/19 10:04 PM
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://pantera-rossa.jugem.jp/trackback/147
この記事に対するトラックバック